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若者が行列をつくる公共施設「Topic」の運営受託者が語る「若者の可能性」 ー 谷川 うり

富田林市立富田林公会堂跡地に2017年9月オープンした「富田林市きらめき創造館」通称“Topic(トピック)”。Topicきらめき創造館運営委託事業を受託しているNPO法人ゲキトモエンターテイメントの代表理事である谷川うりさんから、若者についてのお話をお伺いしました。

青春時代の思い出は、富田林西口駅に。

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ー今日はよろしくお願いします!
ーまず始めに、谷川さんの富田林市歴はどれくらいですか?

谷川:私が市民になったのは、4年前です。あまり知られていませんが、実は他市から転入してきました。しかし、河南高校の卒業生で、富田林市に関わりを持たせてもらってからは、30年くらいの月日が流れています。

ー富田林市での思い出は、どのようなことがあるでしょうか?

谷川:河南高校時代の部活が演劇部で、公会堂が思い出の場だった。青春時代の思い出は、富田林西口駅にあります。ここで、現ロビースタッフとの出会いも実はあるなど、富田林市には色々なご縁を感じています。

Topicはいろいろなことを体現する場にしたい!

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ー谷川さんは、いつから「きらめき創造館Topic」にいてるのですか?

谷川:Topicが3年ほど前にオープンした時からいてます。具体的には、Topicが建つ2年前の「青少年委員会」が発足した頃から関わっていました。そのため、今ではTopic歴としては5年になります。

ー普段はどのような活動をされていますか?

谷川:主に、若者との交流です。若者に声かけたり、お悩みを聞いたりするなどの「対話」を重視した交流を行っています。他にも、様々なイベントやワークショップを企画・運営しています。これらは、受託当初から今までずっと変わらず行っています。

ー「若者が行列をつくる公共施設」と言われるほど若者に人気がある施設ですが、今まで何か工夫をされてきたのですか?

谷川:そんなに大きい施設ではないので、200人集まれば行列はできてしまうんですね(笑)施設スタッフやボランティア含めると20名程が運営に関わっていて、それぞれがだいたい10人ずつ仲良くなることで、20人×10人で200人集まる施設になっています。つまり、利用者である若者に一人一人に丁寧に声をかけ、スタッフと利用者が親しくなることで距離が近くなり、自然と行列ができています。

ー日々、どのような想いを持って活動しているのですか?

谷川:私は、若者の育成のためになるような場所としていきたいと考えています。青少年委員会などの若者と関わることによって、若者の好きなことや得意なことを活かす場所としてTopicを活用してもらい、最終的には、地域や仕事に活かしてほしいです。

ーなぜそう感じているのでしょうか?

谷川:私は元々、人と仕事のマッチングをする会社に勤めていました。また、人材紹介の会社を立ち上げたこともあります。しかしその中で、自分の「適職」について認識ができていない若者が多いことを感じていました。その理由としては、学生時代に、将来の仕事に対して自分の適職を意識する時間をもっと作ってほしいと考えたためです。楽しい人生を歩んでもらうためにも、若いうちに色んな経験を詰んで、Topicで色んなことを体現できる場にしたいと思っています。

人生100年時代、学生時代はわずか数年。

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ー若者と活動されている中で、最近感じていることはありますか?

谷川:新型コロナウイルス感染症の影響で、将来が見えない若者が増えています。今まで当たり前にあった職業が崩れています。特に、観光業界やイベント業界は、大打撃を受けています。世界が新型コロナウイルス感染症により変わっており、その「変化」に対して不安に思っている若者たちの不安を、どう和らげたり、不安を解消できたり、どういうふうに「大丈夫やで」と言ってあげれるかと思っています。

谷川:また、新型コロナウイルス感染症で大きく変わる「価値観」に対して、若者たちは「将来の進路」に対して漠然とした不安を抱えています。それに対して、大人が適切なアドバイスができていないことも課題と感じています。そこに私がどのようにしてアドバイスするのか、どう言うのがその子らにとって幸せなのかを日頃から考えるようにしています。

ー谷川さんの「若者の育成」に対する熱い想いを感じました。

谷川:人生100年時代における「学生時代」って、たったの数年です。残りの人生80年くらいを、どのようにして楽しく生きるのかが大切です。「学生時代」というたった短い期間で悩むのはとても勿体無いので、これからの人生にワクワクしてもらえたらと思います。

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ー谷川さんは、富田林市の若者にどのような可能性を感じていますか?

谷川:新型コロナウイルス感染症の影響で、イベントが全部リモート化しています。そして、このリモート化の社会で活躍しているのが、大人ではなく若者たちです。順応力や技術力などの問題解決能力が、とても優秀です。大人じゃ出来ていません。

谷川:富田林市の若者も、可能性はとてもあります。また、若者にはまだまだ未来があるので、私は若者に賭けていきたいです。富田林市やTopicで育つ若者は、「地域にどういうところに課題があって、どのように動けば良いのか?」の理解もあります。これからがとても頼もしくあり、とても楽しみです。

ー富田林市の若者に向けて、一言メッセージをお願いします!

谷川:新型コロナウイルス感染症で大変で不安なことも多いと思いますが、動き方次第でなんとでもなるものです。自分の好きなことを、思うように突き進んでほしいです。可能性がある若者にどのような原石が眠っているか私たちにはわかりませんが、今までの経験を踏まえたアドバイスができると思うので、何か迷ったらTopicに遊びに来てください!

もっと若者に期待して、力を借りてもよい!

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ー最後に、本記事をご覧いただいた方へ、一言お願いします。

谷川:富田林市の若者は、本当にすごいです。私たち大人は、もっと若者に期待しても良いと思います。また、若者にもっと力を借りても良いと思います。大人たちは、もっと若者に頼っていきましょう。最後までご覧いただき、ありがとうございました!

ー最後の最後に、富田林市への「愛」を一言でお願いします!

谷川:なぜ「ゲキトモ」が富田林市で育ったのか。なぜ富田林市を活動拠点に選んだのか。それは、公共施設の充実にあります。富田林市は、市民団体が育つ基盤が十分にできているのに、そこにまだまだ気付かれていません。私がそれを発信できるように、富田林市から生まれた、富田林市から育ったんだと言い続けたいです!

谷川:私たち団体を育ててくれて、ありがとうございます。良い場所を作ってくれて、ありがとうございます。これからももっと若者たちが活躍できるように、私たちは頑張ります!

●Profile
河南高校卒。元人材派遣関係や職業紹介の仕事を経由し、現在は、NPO法人ゲキトモエンターテイメント代表理事。


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