富田林市内で開催される一大雑貨イベント「ザッカフェ」を10年続けた秘訣!?「誰かを応援したい想い」が活動の原動力 ー 小豆 美佐
富田林市内で開催される一大雑貨イベントの「ザッカフェ」。その「ザッカフェ実行委員会」の代表を10年間務めていた小豆さんから、ザッカフェが生まれたきっかけや今までの活動と想いなどのお話をお伺いしました。そこには、普段語られることのない熱い想いがありました。
「ザッカフェ」は、一つのカフェから始まった10年続くイベント!
ー本日はよろしくお願いします。まずは、「ザッカフェ」が生まれたきっかけを教えてもらえませんか?
小豆:富田林市喜志地区にある「オレンジカウンティ・カフェ」の開店に携わり、カフェを知ってもらうためにイベントをスタートしたことがきっかけです。
ー「ザッカフェ」の名前の由来はなんですか?
小豆:雑貨+カフェ=「ザッカフェ」と名付けました。カフェでは5、6回開催をしましたが、この時はこんなにも続くイベントになるとは、正直思っていませんでした。
ーそうだったんですね!
小豆:その後、地元の方にお声かけ頂き、寺内町の古民家一軒をお借りし、寺内町アートクラフトイベントに参加しました。30年使われていなかった家主さんの大切な古民家を大掃除し、埃で真っ黒になりながら綺麗にしイベント会場として使わせて頂きました。実はその後、その古民家は「町屋カフェ 栞」さんになりました。
ー「町屋カフェ 栞」さんには、そんなエピソードがあったのですね!知りませんでした。
「楽しい」がキーワード!仲間達とワイワイした日々!
ー他にもイベントは開催されたのですか?
小豆:富田林市内の秋イベントをつなぐ企画「富田林まるごと周遊スタンプラリーand酒蔵ハロウィン」を地域のイベント主催者さまと共同で開催したり、その後きらめきファクトリー、SAYAKAホール、羽曳野市にあるはびきの園さんのカフェハピバールさんと「合同クリスマスイベント」、大阪市内の「どっぷり昭和町」ですね。その他、季節ごとに富田林市の仲間たちと様々な場所でイベントを開催してきました。
ー本当にたくさんやられていますね(笑)他にはどのようなイベントをやられましたか?
小豆:富田林市農業公園サバーファームで「ポピーマルシェ」を開催しました。ハンドメイドやスイーツ、キッチンカーも参加、他府県から沢山のご家族や子どもたちが遊びに来てくれました。開催月である5月の来場者数1,981人は昨対比 152%だったので、本当に多くの方に来ていただけたことは数字でもわかります。
小豆:その他であれば、企業様からのご依頼で「キタバ薬局」さんにお声かけ頂き、「キタバフェスタ」を開催しました。楽しい企画にお声かけを頂き、本当に感謝しかありません。
ー他の地区でもイベントを開催されていましたよね!
小豆:昨年秋に、金剛地区で「ザッカフェMOTTAINAIフリーマーケット」を金剛マルシェ、金剛銀座街商店街、富田林市役所の皆さまと一緒に開催しました。フリマはそんなには売れずでしたが、沢山お客様が来てくださいました。残念ながら悪天候で開催できなかったイベントもありますが、コラボ企画にお声かけいただき、こちらも感謝です。
「こんなことをしたらどんなに素敵だろう。」から行動と感動が生まれた!
ー近年で印象に残っているイベントとしては、「ミラクル・フェスタ」がありますね。
小豆:富田林のショッピングモール「エコール・ロゼ」の年3回スケジュールに組み込んで頂き、昨年春、ずっと温めていた金剛東中央公園でイベントを開催したいという夢が叶ったイベントです。地域の方々と共に開催しました。富田林市の飲食店、雑貨、音楽LIVE、学生たちのダンスや吹奏楽、キタバ薬局さん介護マンの演劇は迫力満点!ご出演くださった方々の演奏演出は本当に素晴らしく、言葉には出来ないくらい感動しました。
ー「ミラクル・フェスタ」には、どれくらいの人数が参加されたのですか?
小豆:約2,000人のお客様がイベントにお越しいただきました。スタンプラリー景品で残ったお菓子は「富田林市子ども食堂」に全て寄付をさせていただきました。その節は地域の皆さまに多大なご協力を頂き、またご迷惑をかけながらも関係者の皆様には大変お世話になりました。
小豆:「こんなことをしたらどんなに素敵だろう。楽しいだろう。」と想像したことを、周りの方々と共に開催出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。
楽しみながらワクワクすることで「本気」になれる!
ー毎回イベントの本気度を見ると、私も力をもらっています。
小豆:作家さん達が使わなくなった布やボタン、レースなどの資材をご提供頂き、イベント会場で販売したのを大槌町、西日本災害へ全額募金しています。イベントは地域貢献活動であるため、大変な事も沢山あります。しかし、どれも一つ一つ本気で取り組めたのは、仲間達と楽しみながらワクワクした気持ちになれたからです。
ーこれから目指すところはどこでしょうか?
小豆:お店を「応援」する為に始め、何かチャレンジしたい女性の活躍の場を広げる「応援」、ハンドメイドの作家さんたちや地域の人達を「応援」したいという想いはこれからも変わりはありません。
ーたくさんのイベントを開催して「気付き」や「発見」はありましたか?
小豆:私は皆さんを応援しているつもりが、実は逆に、応援されている事に気が付きました。人と人のつながりは大きく、決してひとりではイベントは開催できません。
ー辞めようと思ったこともあったということですか?
小豆:数年前から、このイベントの事を幾度かスタッフに話しました。「小豆さんが辞めるなら、これは小豆さんのイベントやから一緒に閉じてしまおう。」という時期もありました。スタッフの子育てもここ数年で環境が変化し、数ヶ月前からのコロナ禍となったことで沢山考える時間、イベントも見つめ直す機会になりました。大変なことも色々ありましたが、最終的には何かを作る楽しさを皆で共有して本当に楽しいイベントでした。イベントで作家さん同士が仲良くなったり、泣いたり、笑ったり、繋がった人と人のご縁をこれからも繋いでもらえるといいなと思います。スタッフがイベントを引き継いでくれる前向きな答えを出してくれた事に心から感謝しています!
閃きや思いつきでアクティブに「巻き込む」!
ー最後に、メッセージをお願いします!
小豆:今まで応援して下さった地域の皆さま、参加してくださった作家さま、ご来場頂きましたお客様、ご協力いただきました地域の皆さまこの場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
小豆:富田林でイベントを立ち上げ、今年で10年を迎えました。この度、秋開催の「ザッカフェVol.35」から、ザッカフェ実行委員会の代表をスタッフJewelry labo tubomi岩渕に引き継ぐことになりました。今後ともザッカフェ実行委員会をどうぞよろしく願い致します。そしてまた私の閃きや思いつきがあったときはぜひ一緒に楽しみましょう!その時は巻き込みますので、引き続きよろしくお願いします!
ー小豆さん、ありがとうございました!
Profile:小豆 美佐
雑貨屋Beans代表。ザッカフェ実行委員会の代表を10年務めていた。